ファッションを勘違いして堂本剛を目指した話
こんにちは。マスタングです。
今日はファッションについての話をしようと思います。
おしゃれはあんまりお金かけなくてもいいという結論に至るまでの話です。
中学生の頃、僕はいつものようにどうやったらモテるか考えていた。
そしてテレビを見ていて「理想の彼氏の条件」なるものがランキング形式で特集されていた。
理想の彼氏。。。そうかこれを叶えればモテるぞ!
僕はその特集に釘付けになった。
そしてその気になる「理想の彼氏の条件」第1位は。。。
「おしゃれであること!!」
おしゃれだと。。。?
そうか。そうだよな。だって彼氏が身につけてるものがかっこいいと友達に自慢できるしな。
一緒に流行追っかけて原宿でショッピングとか確かに理想のカップルっぽいよな。
そのテレビの内容は妙に納得できた。
そして僕は決心した。
「よっしゃ!おしゃれになって女子に私服を披露してやろう!!これで俺もモテモテだ!!」
しかし決意はしたものの田舎の中学生。
普段は制服しか着ないし原宿とかめっちゃ遠くてファッションの情報入ってこないし。
一体どんな服装を目指せばいいんだ?
僕は途方に暮れた。昭和の中学生ならここで終了して平穏な毎日に戻っていっただろう。
でも時は平成。2000年代である。頼れるものがあった。
インターネット。Google先生である。
「まずはGoogleでファッションについて調べよう。そして最短最速でおしゃれになろう!」
そして僕はとある用語に出会う。
「ほう。世の中には”ファッションリーダー”というものがいるのか。」
「じゃあそのファッションリーダーを真似すればいいじゃん!」
そしてその時世間からもっともおしゃれであると言われていた男。それが。。。
堂本剛!!
Kinki Kidsというイケメンアイドル。出演するドラマは常に高視聴率。
歌は超絶うまい。ソロでは作詞作曲もこなし、
ギターもそれだけで食っていけるほどに超絶うまい。
数々のミュージシャンがその才能に惚れ込み、ミュージシャン仲間多数。
そして芸能界でトップレベルのおしゃれ具合。まさに最強の男である。
堂本剛にはあまり興味がなかったが、この男のことを調べるごとにますます魅力にはまっていた。
「すごい。。。モテたいっていうかもう堂本剛になりたい。。。」
僕はジャニオタではない。しかし堂本剛は僕の「目指す男」になっていた。
そして僕は服を買いに行った。堂本剛になるために。
堂本剛がどんな服を買うかはリサーチ済みである。
中目黒の古着屋によく出没するらしい。そしてそこで売っている派手な古着を着こなしていた。
その派手な古着を見て「おれには無理だ。。。」となればよかったのだが僕の反応は
「やった!中古の服なら安いじゃん!堂本剛になれるぞ!」
地元の古着屋へチャリをかっ飛ばした。
無駄にポジティブである。とりあえず古着であれば良いと思っていたんだろう。
当時、堂本剛がよく着ていたのはadidasのジャージである。
詳しくはadidas originalsというのだが、当時の僕にはそんなことわからない。
adidasなら全部かっこいいのである。もはやサッカーやってる小学生のadidasですらかっこよく見えてきた。
古着屋での僕は最強だった。adidasさえ着ればかっこいいのである。
店に到着すればジャージコーナーへ直行。adidasを物色。
もちろんおしゃれなadidasは古着屋でも高価だ。そのためダサいadidasを物色。どう着てもかっこよくならなそう。
しかし、僕の呟き「ん~難しそうだけど面白いな~」
いや買うのやめろよ。店員さん奥で絶対笑ってるぞ。なんでそんなポジティブなんだ。
もはやただのバカだ。
そして僕はそれからのプライベートタイムは全てadidasで過ごした。
体育の先生が着るようなジャージを思い浮かべてほしい。シャカシャカ音がする感じだ。
そんなジャージを着て街へ繰り出し、クラスメートの女子と出くわせばその日は最高の気分だ。チャリを漕いで街に繰り出す間、秋の風を感じながら「今日は誰にこのジャージを自慢できるかなぁ」と妄想していた。
そして僕のあだ名は「シャカシャカ」になった。
。。。その後、太ったり痩せたりで服を捨てたので僕のシャカシャカ伝説は無事終了した。
時は変わり20代。シャカシャカも大人になった。
女子とも段々喋れるようになってきたが、大学で『あの人おしゃれだよね~』なんて言われると
「それは俺がおしゃれじゃないということかい!?」という気分になった。
しかしファッション誌を見ても高価な服ばかり。
服に金かけるぐらいなら他のことに使いたい僕にはおしゃれは程遠く感じた。
しかし、ある日僕の常識は壊れた。
2chまとめサイトだったかな?
「ユニクロ、GUでおしゃれになれるぞ」という書き込みを見たのだ。
いやそんなバカな。堂本剛を研究したけどおしゃれになれなかった僕は混乱した。
でもそんな夢見たいな話があれば乗りたい。
そこから再度Google先生の登場である。
どうやら異性からある程度清潔感があるように見せるには定番アイテムを買い揃えればいいだけらしい。
そこから僕は素直にユニクロとGUに定番アイテムを買いに行った。
2000円しない白シャツだとかシュッとしたジーンズだとか3000円くらいのローファーを買った。
全部合わせても2万円しなかった。
するとどうだろう。女子たちからの反応がちょっと違うぞ。
定番アイテムだが、中には「おしゃれだね」なんていう女子もいるくらいだ。
中学時代は見向きもしなかったユニクロだが、楽してモテたい人間には最強の味方だったのだ。
それ以来僕はブランド品などは目もくれず、ユニクロ、GUに定期的に通うだけだ。
これだけで清潔に見られるし、「ユニクロだよ」なんて言うとむしろ着こなしすげぇと言われる。
僕ほど極端な勘違いをしている人は稀だと思いますが、
意外とちょっと清潔感がある服装をしていれば女性からの見る目は変わります。
もし服装に自身がない人がいればまずはユニクロ、GUの白シャツ、シュッとしたジーンズを買ってください。
それだけで70点にはなります。
100点なんて目指さなくて大丈夫。
70点でもその日から女性からの見る目は変わります。
少しずつ変えていきましょう。